こんにちは、香川県在住のフォトグラファーAkio Miki(@aphotoroom_JP)です📷
初夏の夜空を彩る美しいゲンジボタル。
それを撮影しようとしても、ブレたり綺麗に撮るのが難しいですよね。

ホタルの撮り方がわからん!

きれいに撮るには、高い機材を買わないといけないんでしょ?
ホタルを撮るのが初めての人も入門キットを使っている人でも、設定を覚えれば撮れるようになります。
この記事では難しい撮影設定を極力そぎ落として、簡単に撮れるように解説します。
パソコン上で後処理がいらないので、今年の夏はゲンジボタルの撮影に挑戦してみましょう!
この記事を読めば撮れるようになるゲンジボタルの写真の例
この記事ではゲンジボタル撮影をしてみたい初心者向けに解説。
かんたん設定だけで下のような写真を撮れるうようになります。

初心者が写真のステップアップできるような記事の内容になっております。
気軽にできるので、今年の夏はゲンジボタルの撮影を楽しみましょう!

毎年、ホタルの撮影するこのAkioにお任せください!!!


【重要】ゲンジボタルの撮影で注意すべき4つのこと

マナーだけではなく、ホタルの生態系を守ることを考えて以下の4つに注意しましょう。
- ホタルが飛ぶ場所でライトをつけないこと
- 現地では大きな音や声を出さないこと
- むやみにホタルを捕まえないこと
- ゴミを捨てないこと
ホタルは環境の変化に弱く、弱いライトでも発光をやめます。
ライトとは以下のようなものをいいます。
- 懐中電灯
- 月の明かり
- スマホの画面
- 自動車のライト
- その他に発光する道具
オスがメスを探すために光りながら飛び、その光は非常に弱いものです。
仮にホタルにライトが当たれば、オスは発光するのをやめてメスを探すのをやめます。
この状態が何年も続くと交尾ができないので、最悪ホタルがいない場所に・・・
むやみに撮影地でライトを使うのは控えましょう。

マナーだけでなく、生態系のことを考えて撮影しましょう
ゲンジボタルの撮影で必要なもの

ゲンジボタルの撮影で必要な撮影機材を4つ紹介します。
カメラ本体

センサーサイズがAPS-C以上のカメラが望ましいです。
ノイズが少ない綺麗な写真を撮れます。
撮影に慣れてLightroomで後処理できるなら、m4/3などの小型センサーでも問題ありません。

F値が明るい交換レンズ

F1.2やF2などの値が小さいレンズのことをいいます。
きれいに撮るならF2.8は確保したいですが、F4でも撮れます。

三脚

ブレを抑えるための必須アイテム。
ホタルが飛ぶ場所は街灯がない暗い場所で飛びます。
手持ちでは撮影が非常に難しいので、カメラを固定する三脚は必ず用意しましょう。

手持ちで撮影すると、ブレブレで何が写っているかわからない写真が撮れます…
パーマセルテープ or 黒い布

デジカメの液晶や小さなライトを遮断する目的で必要。
例えば、下のようなランプの光を遮断するときで使います。


もちろん、液晶ファインダーからの光も遮断します。


小さな人工光でも、ホタルはメスと勘違いしてうまく発光できません。
家にある布で代用できるので、ホタル保護のためにも必ず用意してください。

用意するのが難しい場合は、100均の黒い布でもOKです!
ゲンジボタル撮影当日の流れ

ゲンジボタル撮影当日の流れを6つのステップに分けて解説します。
- 明るいうちに下見しておく
- 日没前にカメラを設置して構図を決める
- カメラの設定をホタル撮影用に設定
- オートフォーカス(AF)からマニュアルフォーカス(MF)に変更
- 飛び始めたら撮影開始
- ホタルの飛翔が落ち着いたら撤退
明るいうちに下見しておく

あなたが暗闇で怪我しないためにも、夕方までには下見をしておきましょう。
また撮影地を把握しておくことで、撮影したい構図も想像しやすくなります。
日没前にカメラを設置して構図を決める

太陽が沈まないうちにカメラを三脚に装着&待機。
暗くなってからでは、ピントが合わなくなるので明るいうちに済ませておきましょう。
カメラの設定をホタル撮影用に設定
ゲンジボタルを撮るための一般的な設定は以下のとおり。
- F値は開放
- シャッタースピードは8〜15秒
- ISOは800〜1600
- 手ぶれ補正OFF
慣れた人はこれを経験と勘に頼りつつ、マニュアル(手動)で微調整します。

こんな設定、はじめてじゃ無理!
と思ったら、以下の設定にしましょう。
各種設定の詳しい変更方法はここをタップ
絞り優先(A)

各カメラには4つの撮影モードがあります。
- プログラムオート(P)
- 絞り優先(A)
- シャッタスピード優先(S)
- マニュアル(M).
今回はF値を開放に固定すれば、自動でシャッタースピードとISOを調整する絞り優先(A)に合わせます。

露光量はー0.3からー1.0の間がおすすめです!
F値開放

F値を1番小さい値に設定します。
光を取り込む量が多くなり、画質の良い写真を撮りやすくなります。
ISO800~3200までのAuto切り替え

ISOの下限と上限をそれぞれ変更します。
ISOの値が大きくなるほど画質が荒れるので、自分が妥協できる範囲内で設定しましょう。
手ぶれ補正OFF

カメラ内の誤作動を防ぐため手ぶれ補正をオフに変更。
レンズにも手ぶれ補正があるなら、それも切っておきます。
この設定ならシャッタスピードの調整が不要で楽です。
空が暗くなるにつれてISOが自動で上がるので、暗すぎる問題も解消します。

はじめてのホタル撮影なら、まずは慣れましょう!
オートフォーカス(AF)からマニュアルフォーカス(MF)に変更
カメラは暗い中ではオートフォーカスが効きません。
ピンボケ写真を量産しないよう、明るいうちに手動でピント調節しておきましょう。


飛び始めたら撮影開始
風景をぼんやりと見て、ホタルが飛び始めたら撮影開始。
リモコン型レリーズがあると便利ですが、カメラ内のタイマーでも問題ありません。
2秒後に撮影のセットすればブレがない綺麗な写真を撮れます。


ホタルの飛翔が落ち着いたら撤退
ホタルの数が少なくなったら撤退しましょう。
足元が暗いのでご注意を。
飛んでいる時でも帰っていいですが、ライトには細心の注意を払いましょう。
おわりに | マナーを守ってゲンジボタル撮影を楽しもう!

以上、ゲンジボタルの撮影の仕方を初心者にもわかりやすく解説しました!
- ゲンジボタルは光に弱いから気をつけること
- マナーだけでなく、生態系のことを考えて撮影すること
- 日没前に撮影場所を下見すると良し
初夏の被写体の代表格のホタルだからこそ、いろいろと気をつけて撮りたいもの。
周りの迷惑にならないよう楽しみながら撮影していきましょう。

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